葉酸代謝遺伝子
葉酸(ビタミンB9)は、生体メチル化反応のメチル基供与に必要なアミノ酸であるメチオニンの合成に関わります。
メチオニンはホモシステインから合成されますが、この反応には活性型葉酸とビタミンB12が必要です。
MTHFRという酵素は、葉酸から活性型葉酸(5-メチルテトラヒドロ葉酸)を合成する役割を持ちます。
しかし、MTHFRには、酵素の活性を5分の4〜5分の1に下げる二箇所の変異が報告されています。
そのため、MTHFRに変異を持つ人は、活性型葉酸(5-メチルテトラヒドロ葉酸)を合成する能力が低下しています。
葉酸とビタミンB12の欠乏やMTHFRの変異は、葉酸の代謝異常、メチオニン合成低下やホモシステインの蓄積を誘発します。
MTHFRに変異を持つ人が非活性型葉酸のサプリメントを摂取しても、活性型葉酸に変換するのが難しく、
かえって症状が悪化することも報告されています。
MTHFR(葉酸代謝酵素)遺伝子多型検査
頬粘膜や血液によりDNAを抽出し、Conventional Multiplex allele-specific PCR法により、以下の2つのSNP(一塩基多型)を同時に解析します。
・MTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)遺伝子C677T多型(rs1801133)
・MTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)遺伝子A1298C多型(rs1801131)
本キットはSCOTSで開発されたものです。又、遺伝子検査に関する受託サビースの全てはSCOTS内で行なわれ、外部へ委託するものではありません。
MTHFR(葉酸代謝酵素)遺伝子多型検査は受託サービス対象製品ですが、キット販売も可能です。ご購入希望やご不明点については、お問い合わせメールよりお問い合わせください。
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